■自分の膝と上手につきあう
変形性膝関節症では、すでに起こってしまった関節軟骨の傷や劣化、軟骨下骨の変形や硬化、膝の変形などを元通りにはできません。
関節軟骨に目で見えないほどの小さな傷であっても、元の状態には戻せません。
元の状態に戻らないと知ってがっかりする人もいると思いますが、膝に傷や変形があっても、不都合を感じないようになれば、治ったと考えればよいのです。
自分の膝と上手につきあっていけば、関節軟骨の表面に傷があっても、痛みを感じずに過ごすことはできます。
スポーツなど、自分のやりたいことを無制限にやっていいということではありません。
膝の状況からできることできないことの区別をすることが大切です。
できることは、膝を自分の体を移動させるための重要な部品として使って、可能な範囲で活動的に生活を送ることです。
■膝の痛みを治すのは自分自身
変形性膝関節症の治療の基本は運動療法です。
いくら熱心に病院に通っても、それだけでは治りません。
自分自身が自宅で運動療法を毎日続けることで、効果が現れます。
また、患部を温めたり、冷やしたりするのは痛みをやわらげ、炎症を鎮めるためにとても効果的な治療法です。
膝の痛みを治すには、自分自身の取り組み方が大切です。
■十分な手入れが必要
自分の膝と上手につきあっていくには、膝を十分に手入れする必要があります。
完全ではない膝をこれからも長く使っていくので、膝がよく動くように手入れを続けることが大切です。
その1つが家庭でできる筋肉トレーニングやストレッチングです。
適度な活動を生活習慣にするとともに、痛みなく膝を動かすために日常の動作を工夫して、膝への体重の負担を調節することも大切です。
自分の膝と上手につきあえるようになると、膝の調子が自分でもわかるようになります。
そうなると、膝をいたわりながら自由に活動できるようになります。