変形性膝関節症における軟骨の重要性

■軟骨を誤解していませんか
膝関節の中で、軟骨は最も誤解されやすい部分です。
変形性膝関節症の患者さんは、軟骨が突出してが変形した、鶏の軟骨を食べたり、コラーゲンを摂るとの軟骨が再生しますかなどといわれます。
軟骨は、擦り減ることはあっても、突出することはありません。
また、食べ物や薬によって再生することもありません。
鶏やサメの軟骨をいくら食べても効果はありません。
変形性膝関節症は、の軟骨が擦り減って起こる疾患なので、軟骨の構造や役割について正しく理解しておく必要があります。


■軟骨には3つの種類がある
軟骨には、関節軟骨などの硝子様軟骨(しょうしようなんこつ)のほか、半月板などの線維性軟骨と耳を形成している弾性軟骨の3種類があります。
最も硬いのが硝子様軟骨です。
最も弾力性があるのが弾性軟骨です。
線維性軟骨は線維成分が重なってできているものです。
軟骨が傷ついたときは線維性軟骨で修復されますが、硝子様軟骨よりも強度は低くなってしまいます。


■関節軟骨が衝撃から膝をガードしている
骨の断端を覆っている関節軟骨の第一の役割は、骨が受ける衝撃を吸入することです。
関節を曲げ伸ばしするときに起こる骨と骨の摩擦を防ぐ働きもあります。
骨のように硬いもの同士がじかに接していると、衝撃がそのまま伝わるので、衝撃が頭まで響いたり、衝撃のショックで骨が折れたりひびが入りやすくなります。
また、関節軟骨がないと、関節を曲げるたびに骨と骨とが擦れ合って、骨がすぐに擦り減ってしまいます。
関節軟骨は3〜5mmの厚さしかありませんが、飛び跳ねたりできるのも、などの関節をなめらかに動かせるもの、関節軟骨の働きによるものです。


■関節軟骨のしくみ
関節軟骨は、半月板よりやや硬く、表面がとてもなめらかな硝子様軟骨という軟骨でできています。
強靭なコラーゲン線維が網目状の骨組みをつくり、その中にプロテオグリカンという物質が絡みついて、軟骨細胞を取り囲む構造になっています。
プロテオグリカンは水分とくっつきやすい性質があり、関節液に含まれている水分と栄養分を軟骨細胞に与える働きをしています。
関節軟骨に圧力がかかったときは、保持していた水分を放出し、関節軟骨を変形させて圧力を分散・吸収する働きもしています。
関節軟骨は、いわば水分を十分に含んだスポンジのようなもので、関節にかかる圧力の変化により、関節液中の栄養分や水分が吸収されたり排出されたりします。
膝の屈伸や歩行などの運動が、関節軟骨に栄養を与えているのです。


■関節軟骨が受けた傷は修復されにくい
関節軟骨は関節の中でも特に重要な働きを担っていますが、体の中で最も修復されにくいという性質があります。
体には、修復しようとする能力がありますが、その働きを最も効果的に行うのが血液です。
例えば、骨折しても、骨折した部分に血液が集まって、たんぱく質やカルシウムなどの栄養素を供給すると同時に、骨をつくる能力のある細胞も供給するため、骨は元通りに治ります。
しかし、関節軟骨には血管が通っていません。
関節液が関節軟骨に栄養を与えていますが、外から骨をつくる能力のある細胞が供給することはないので、関節軟骨の損傷は十分に修復できないのです。
軽い損傷であれば修復できます。
その場合も硝子様軟骨ではなく、性能がやや落ちる線維性軟骨で修復されます。


■関節軟骨の土台の軟骨下骨
大腿骨や脛骨の外側、皮質骨という硬い殻で覆われていて、その内側には血液をつくる骨髄があります。
骨髄は皮質骨よりも軟らかな構造で、海綿骨と呼ばれています。
骨の断端は関節軟骨で覆われていて、皮質骨はありません。
その代わりに軟骨下骨とう硬い骨があり、関節軟骨をしっかりと支えています。
体重や歩くときの衝撃などが関節にかかると、関節軟骨の働きでその荷重は軟骨下骨へ分散され、さらに皮質骨へと伝わります。

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