変形性膝関節症の原因と悪化要因

■原因は不明、さまざまな悪化要因
変形性膝関節症は、過大な荷重がにかかることで関節軟骨が徐々に傷み、構造が破壊されることから始まります。
しかし、関節軟骨が破壊される原因は、まだ解明されていません。
また、次のような人が変形性膝関節症になりやすく、さらに進行・悪化しやすい傾向があります。
ただし、これらの原因ではないので、すべての人が変形性膝関節症になるというわけではありません。
体重の重い人
スポーツや肉体労働でを酷使した人
O脚やX脚の人
背骨や骨盤、股関節、足関節などが変形している人
太ももの筋力が低下している人
半月版や靭帯の損傷などや、慢性関節リウマチ、痛風、偽痛風などによる膝の関節炎で、関節軟骨が傷んだ人


■体質や遺伝も関係する
体質的な軟骨の代謝異常があると、変形性膝関節症を発症しやすく、悪化しやすくなります。
この場合、手の指の第1関節が節くれだったようになり、腫れや痛みを伴うことがあります。
この状態をヘバーデン結節といいます。
これも一種の変形性関節症とされています。
その他、ごくまれに、遺伝子の影響で起こる家系性の変形性関節症や、先天性素因のよって脊椎や多数の関節が変形する疾患などもあります。


■過度の活動やスポーツで悪化させる
過度の活動や運動といっても、歩きすぎたというくらいでは、変形性膝関節症になりやすくなったり、悪化したりすることはありません。
1日に6000〜8000歩くらい歩くことは、むしろ望ましいことです。
しかし、階段の上り下りや山登り、ジョギング、各種スポーツなどをしすぎると、変形性膝関節症が悪化することがあります。
歩くことと走ることでは、にかかる負担の大きさが違います。
平地を歩くだけでも体重の約3〜8倍もの垂直方向の圧縮力がにかかります。
階段の上り下りやジョギングになると、さらにその何倍もの負担が膝にかかることになります。
健康な成人が1ヶ月に200km以上ジョギングすると、が痛んだり、に関節液がたまる頻度が明らかに高まることが知られています。


変形性膝関節症とスポーツ
スポーツを競技レベルで長年続けている人は、への負担が大きかったり、をねじることが多く、変形性膝関節症を招きやすいです。
しかし、レクリエーションスポーツを適度に行うことは、にとってはよいことです。


をひねると悪化しやすい
外力がかかり、動かせる範囲以上に関節が動いて靭帯などの軟部組織が傷つくことを捻挫といいます。
捻挫すると、関節軟骨は傷つきやすくなります。
砂利道や滑りやすい道、段差のあるところを歩くときや、正座やあぐらから立ち上がるとき、横座りするときは注意が必要です。
また、ジャンプ、ストップ、ダッシュ、サイドステップ、ジグザグに走るなどのスポーツに多い動作も、をひねる可能性が高いので、十分注意が必要です。


■体重の増加での負担も増加
は座っているとき以外は常に体重を支えています。
体重が増えるとの負担も増加します。
そうなると関節軟骨が傷みやすくなり、変形性膝関節症の進行も早まります。
平地を歩いているときで体重の3〜8倍、階段の上り下りや走っているときでその何倍もの荷重がのかかります。
このため、体重が1kg増えただけで、平地を歩くときでも3kg以上、階段の上り下りやジョギングで6kg以上の負担が増えることになります。


■太ももの筋肉が体重を支えている
高いところから飛び降りたり、歩いたり、走ったりなど何をするときでも、大腿四頭筋の筋力が必要です。
膝を伸ばす筋力が十分備わっていないと体重を支えることができません。
大腿四頭筋は、体重を支えるという重要な役割を担っています。
大腿四頭筋の筋力が衰えると、を曲げながら体重を支えることできないので、を伸ばしたまま歩くようになります。
そのため、の同じ箇所に大きな力が繰り返しかかり、その部分の関節軟骨が傷つき、劣化して、変形性膝関節症が発症したり、悪化するきっかけとなります。


■O脚やX脚は変形・傷みも増悪させる
O脚変形やX脚変形は、膝にかかる圧力を偏らせて変形性膝関節症を発症させ、の痛みを起こす原因になります。
O脚変形は、主にの内側に体重が集中するので、その部分の関節軟骨が傷を受けたり劣化しやすくなり、しだいに擦り減ってきます。
その結果、O脚変形が進行し、変形性膝関節症が悪化していきます。
X脚変形は、主にの外側に体重が集中しやすいので、X脚変形が進行し、変形性膝関節症が悪化していきます。
変形性膝関節症は、病気が進行する過程で、膝の内側や外側に負担が集中しやすいため、O脚変形やX脚変形が起きやすいという特徴があります。
にこのような変形がいったん起こると、変形はより進み、痛みも激しくなるという悪循環が起こります。


■若いときの怪我は、原因となるか
軽い打撲や軽い捻挫などが原因で将来、変形性膝関節症になるということはほとんどありません。
ところが、ひどい捻挫を起こして靭帯が断裂してしまったような場合は、適切な治療をしないと完全に治らず、変形性膝関節症の原因になることがあります。
とくに問題なのは、の中央にあって、大腿骨と脛骨をつなげている前十字靭帯の損傷です。
ギブスなどで治療しても、に不安定さが残ることが多く、崩れを起こすようになります。
そして、崩れを頻繁に起こすたびに半月板や関節軟骨を傷つけ、変形性膝関節症になってしまうことがあります。
一方、後十字靭帯の損傷の場合は、靭帯が完全に治らず不安定さが残っても、あまりひどい変形性膝関節症にはなりません。また、内側側副靭帯は損傷しやすいところですが、手術をしなくても治り、後遺症が残るようなこともあまりありません。


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