変形性膝関節症の進行度

変形性膝関節症
変形性膝関節症という病名は、症状が進むにしたがって、の骨や関節が変形することからつけられたものです。
最初は関節軟骨の目に見えないほどの小さな傷から始まり、何年もかけて徐々に進行します。
変形性膝関節症の進行度は一般的に、初期、進行期、末期の3段階に分けるのが普通です。
さらに初期の前に前期をいれた4段階に分けることもできます。


変形性膝関節症の仲間
変形性膝関節症は、関節に過大な負担が繰り返しかかるために関節が変形する病気です。
こうした関節の変形は、だけでなく、他の関節にも起こります。
これらの病気を総称して変形性関節症と呼びます。
特に起こりやすいのは、体重など負荷が大きい股関節や腰椎、頸椎です。


■軟骨変形し、衝撃吸収力の低下する前期
関節軟骨は粘りと弾力性に富んでいて、外力を分散・吸収する能力に優れています。
大きな外力が繰り返しかかると、その負担に耐え切れなくなって、関節軟骨の表面に小さな傷がついたり、劣化したりします。
これを軟骨変性といいます。
軟骨変性が進行すると、関節軟骨の粘りと弾力性はしだいに失われていきます。
関節の持つ衝撃吸収能力はだんだんと低くなります。
この過程が変形性関節症の前期です。
変形性膝関節症を特徴づける時期でもあります。
しかし、関節軟骨はレントゲン写真では写らないので、この時期にレントゲン写真で変化は現われません。


■関節軟骨が摺り減り始める初期
関節に外力がかかると、関節軟骨内のコラーゲン線維の骨組みが徐々に壊されていきます。
プロテオグリカンも失われていき、少しずつ関節軟骨が擦り減っていきます。
こうした変化は、変形性膝関節症の前期から初期にかけて起こります。
また、軟骨変形がさらに進行して関節軟骨の粘りや弾力性が失われると、荷重を軟骨下骨にうまく分配していた機能がくずれ、軟骨下骨の1ヵ所に荷重が集中してしまいます。
そのため、軟骨下骨が厚く、硬くなります。
これを骨硬化といいます。
さらに荷重が集中している軟骨下骨の周辺部は、負担を減らそうとして軟骨下骨や皮質骨を増殖させ、とげや土手のような出っ張りをつくります。
このとげのようなものを骨棘(こつきょく)、土手のようなものを骨堤といいます。
初期段階になると、関節軟骨が擦り減っているのでレントゲン写真でも骨棘や骨堤などの変化も見られるようになります。
また、骨硬化が起きた部分は、レントゲン写真には白く写ります。


の変形やO脚などが目立つようになる進行期
進行期には、関節軟骨はより進行し、関節裂隙はますます狭くなります。
骨棘や骨堤などの骨の変形も進行し、レントゲン写真でも変形性膝関節症の様相を見せるようになります。
また、その人の関節の使い方の癖で、偏った荷重が関節にかかり、骨や関節が変形することもあります。
の場合、多くは膝の内側にだけ体重の荷重が集中しやすいので、左右ともに膝の内側の関節軟骨だけが擦り減り、骨が変形し、O脚変形になったり、横からみて膝がまっすぐ伸びない状態になります。
このような変化は、変形性膝関節症の進行期から末期にかけて起こり、関節が変形してしまうと元に戻すことはできません。
その他滑膜炎による滑膜の増殖、関節包などの軟部組織の増殖が加わると、関節の変形はより目立つようになります。
慢性的に水がたまっているときも、関節の変形は目立ちます。


■関節軟骨が完全に擦り減ってしまう末期
末期になると関節軟骨は完全に擦り減ってしまい、軟骨下骨が露出するようになります。
軟骨下骨は露出するとさらに硬くなり、表面は摩擦によって磨いたようになります。
これを象牙質化といいます。
レントゲン写真でも、の関節とはまったく違うもののように見え、形状からも普通の膝の動きができないことがわかります。
場合によっては、関節のすき間がまったくなくなり、大腿骨と脛骨がくっついてしまいそうに見えることもあります。


変形性膝関節症には、まだわかないことがある
変形性膝関節症の発症のメカニズムについて現在の時点でははっきりとは解明されていません。
一般に変形性膝関節症は、関節軟骨の表面に傷つくこところから始まるという定説です。
しかし、軟骨下骨に小さな骨折が起こり、その結果、関節軟骨が傷んでくるという説もあります。


■レントゲン写真の見方
大腿骨と脛骨の断端は、レントゲン写真には写らない関節軟骨で覆われています。
そのため、骨と骨の間にはある程度のすき間があります。
しかし変形性関節症が進行すると関節軟骨が擦り減り、そのすき間はだんだん狭くなります。
また、健康な骨は、外側の皮質の部分は緻密で白く、中の海綿骨の部分は細かい網目模様で灰色に写ります。
しかし骨硬化が進行すると真っ白、骨粗鬆症などで骨が弱くなると網目が粗くなって黒っぽく写ります。

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