■痛風発作や慢性関節リウマチの痛みの区別が大切
痛風・高尿酸血症や慢性関節リウマチのかかっている人が偽痛風の発作を起こしたとき、痛風の発作や慢性関節リウマチの痛みと勘違いする場合があります。
痛風の発作時に使うコルヒチンや慢性関節リウマチの激しい炎症を抑えるステロイド剤は、偽痛風には効果がありません。
いつもと違う痛みだったり、薬の効果がないときは、きちんと診察をうけ、薬を処方してもらいましょう。
■急激な関節炎の他、熱が出ることもある
偽痛風は、関節軟骨石灰化症、ピロリン酸カルシウム沈着症などとも呼ばれています。
高齢の女性に多く見られます。
膝、足首、肩など大きな関節に激しい炎症が起き、全身に発熱を伴う場合があります。
偽痛風の痛みの原因は、ピロリン酸という物質がカルシウムと結合してできる結晶です。
ピロリン酸は代謝の過程で作り出されるもので、ふつうは肝臓などで分解されます。
しかし、高齢になって肝臓の機能が低下してくると、ピロリン酸が分解されきれずに残って、血液中のカルシウムと結合して結晶がつくられます。
ピロリン酸カルシウムの結晶は関節軟骨に沈着しやすく、半月板や滑膜に沈着すると白血球が攻撃して時折激しい関節炎症状が起こります。
■慢性化と合併症を引き起こす心配はない
症状や原因が痛風とよく似ていることから偽痛風という病名がつけられています。
主な症状は関節炎と発熱だけです。
消炎(鎮痛解熱)剤を服用すれば、1週間〜10日ほどで症状はなくなります。
症状がなくなれば、薬の服用も必要なく、慢性化もなく、一生つきあっていかなければならないような合併症を起こす心配もありません。
偽痛風は、膝に痛みがあるという点では変形性膝関節症に似ていますが、徐々に痛みが増してくる変形性膝関節症に対し、偽痛風は急激に痛みが起こるという違いがあります.
偽痛風と診断された人は、もともと変形性膝関節症、痛風、高尿酸血症、糖尿病、高血圧などを患っている人が多いです。
こうした病気が誘因となって偽痛風の発作が起こることもあります。
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