レントゲンやMRIでわかること

■レントゲン写真は補助的診断法
整形外科の診断では、レントゲン写真(X線写真)を利用します。
レンドゲン写真で区別できるのは骨と骨以外のものと空気です。
骨のうち、表面を覆っている皮質骨は白っぽく緻密に写ります。
その中にある海綿骨は細かい網目模様で灰色に写ります。
しかし骨硬化や骨粗鬆症などがあると、白っぽく写ったり、黒っぽく写るので、骨の強度が推測できます。
骨の変形やどう組み合わされているかなどもわかります。
一方。関節軟骨、半月板、靭帯、関節包など骨以外は、すべて同じように薄く写るのでそれぞれの組織を区別することは困難です。
膝たまった水や滑膜の炎症なども写りません。
変形性膝関節症の場合、問診や診察が主で、レントゲン写真は補助的な診断法といえます。
なお空気は黒く写るので、空気によって体の輪郭がとらえられます。


■レントゲン写真
レントゲン写真は、放射線の1つであるレントゲン線(X線)で撮影した写真です。
X線写真ともいいます。
レントゲン写真には、物質の種類や密度によって、透過しやすかったり、透過しにくかったりする性質があります。
カルシウム分を多く含む骨はレントゲン写真を撮るとはっきり写りますが、カルシウム分を含んでいない組織は、レントゲン線が透過してしまって、あまりはっきりと写りません。


■想像し仮説を立て、目に見えない部分を診断
立ってに体重がかかった状態でレントゲン写真を撮ると、大腿骨と脛骨の間のすき間の広さが分かります。
このすき間は、大腿骨と脛骨の関節軟骨の厚さの和を意味するので、このすき間が狭ければ関節軟骨が擦り減ってきていると想像できます。
また、寝てのレントゲン写真を撮ると、に体重がかかってないので、大腿骨と脛骨の間のすき間は開くのが普通です。
しかし、開いてない場合、関節包や靭帯が硬く縮んでいると想像できます。
想像し仮定していくことで、変形性膝関節症の進行度また骨の輪郭は、ある程度丸みがあるのがふつうです
丸みがなく、角張っていたり、平らになっていたり、棘や土手のような出っ張りが見えることがあります。
これは変形性膝関節症による変化です。
O脚変形の程度もレントゲン写真ではっきり写るので、矯正できるかどうか、どの程度矯正すればよいか、装具は使えるか、高位脛骨骨切り術で治療できるかなどを診断できます。


■MRIは、関節軟骨の状態やたまった水などもわかる
MRIは、強い磁場の中に体を置いて、コンピューターで水素分子の配列を画像化する検査法です。
レントゲン写真では、骨だけしかはっきり写りませんが、MRIで膝を撮影すると、関節軟骨、半月板、靭帯、関節包、膝たまった水などがその内部構造含めてわかります。
現在は、関節軟骨や半月板の損傷、靭帯損傷、離断性骨軟骨炎など、レントゲン写真だけでは診断しにくい場合用いられています。
ただし、どの部分の構造が変化しているかわかっても、痛みなどの症状の原因かどうかは、やはり身体所見なしには診断できません。


■他にもこんな画像診断法がある
<関節造影法>関節内にX線を通しにくい液体か、X線を通しやすい空気を入れてレントゲン写真を撮る方法です。
MRIが発明される前は、半月板や関節軟骨を見るには、膝に注射器で液体や空気を入れる必要があり、気軽に行うことはできません。
<エコー法>超音波が人体組織の中で反射する性質を利用した検査法です。
エコー法や超音波反射診断法といいます。
皮膚の上に端子を当て、膝に向かって超音波を発し、その反射を画像として読み取ります。
手軽にでき、半月板や関節軟骨なども写りますが、画像が判断しにくいのが欠点です。
<CT法>CTとは、コンピューターを用いた断層撮影のことです。
X線などの放射線を用いて身体の部位の断面像を撮影します。
骨腫瘍や骨壊死のような骨の中の病変を診るときに使う方法です。
変形性膝関節症のような疾患には用いられません。

お医者さんのひざベルト 薄手しっかりタイプ


ひざの痛み・症状

変形性膝関節症とは

ひざの痛みを自分で治す

ひざの痛みを運動療法で治す

変形性膝関節症以外のひざの病気

病院での診察・診断・検査

Q&A

相互リンク

Copyright © 2007 変形性膝関節症を治す. All rights reserved