■杖は痛みの緩和と病気の進行も防ぐ
歩くと膝に痛みがあるときは、杖をつくと痛みが軽くなります。
現在、杖を利用している人はまだまだ少ないようです。
老けて見られる、年寄りくさいなど杖を使いたくない心理はいろいろあるようです。
無理して歩くと痛みが増すだけでなく、歩き方もギクシャクし、左右対称でなくなります。
このような歩き方を跛行(はこう)といいます。
変形性膝関節症の場合、膝の痛みを無視して歩くと症状が悪化することもあります。
膝の痛みがあり、跛行(はこう)するようなときは杖を使わなければなりません。
■杖を使い始めると、一生手放せなくなるのか
膝が痛むときに杖や手すりを使うことは、膝の負担を軽減するためにとても重要なことです。
手すりや杖を利用していれば、そのうちに膝の痛みがやわらぎ、自然に使わずにすむようになります。
反対に、手すりや杖を使わずに痛みを我慢していると変形性膝関節症は徐々に悪化します。
そうなると、かえって杖が手放せなくなります。
■杖の種類
両膝が痛むときは松葉杖が必要になることもあります。一般的には、ステッキやT字型の杖です。
杖の脚が3つ又や4つ又になっている安定性のよい杖、二の腕で支えることができる杖など、さまざまな種類があります。
最近では、歩行器のように使える買い物用の押し車もあります。
どのタイプを使用するかは、膝の状態と生活にあうものを選んで利用するといいでしょう。
いずれも痛む膝のほうに体重をかけるときに、杖を通して支えるものなので、自分が最も使いやすく、邪魔にならず、最大の効果を発揮するような杖を選んで使います、
■おしゃれなステッキ
杖を使うことに抵抗がある人は、おしゃれなステッキを使うといいでしょう。
最近は紳士用と婦人用ともにスマートとでおしゃれなステッキが増えています。
ステッキを携帯している英国紳士をお手本に、おしゃれの1つとして利用するといいでしょう。
■杖は痛くないほう側で使う
杖をつきときは痛みのあるほう、または痛みの強いほうの反対側の手でついて、痛む膝に体重があまりかかたないようにします。
階段などでは、空いているほうの手で手すりを使います。
平らなところを歩くより何倍もの力が膝にかかるので、痛まないほうの膝にも痛みが出ることもあります。
痛みがないときは、杖を使わなくても大丈夫です。
脚が麻痺しているようなときに使う杖は、転ばないようにバランスをとることが目的です。
変形性膝関節症は、膝に体重のかかり方を少なくして痛みを緩和し、病気の進行を防ぐことが目的です。
使う・使わないは自分で決めてかまいません。
しかし、痛みが強いときは、積極的に杖を使うようにしましょう。
■場所、用途、痛みなどで杖を使い分ける
杖にはさまざまな種類があります。
場所、用途、痛みなどで杖を使い分けるようにしましょう。
たとえば、おしゃれして出かけるようなときはステッキを使って、買い物には買い物用押し車を使います。
痛みが強いようなときは、T字型の杖や、松葉杖などがよいでしょう。
■手すりや机なども積極的に使う
次のような場合は、手すりなど体を支えるものを積極的に利用するようにしましょう。
1.階段では手すりを使う
階段の上り下りは、膝に過大な力をかけることになります。
手すりを使うことをおすすめします。
痛みが強いときは階段の上り下りは避けたいものです。
無理な場合は手すりを利用して、膝にかかる負担を少なくします。
2.正座するとき、低いイスに座るとき、立ち上がるときは何かにつかまる
正座するとき、正座から立ち上がるときは、机や床に手をついたほうが安全です。
低いイスに座るときや立ち上がるときも、机やイスの肘かけ部分などを利用しましょう。
低い位置に座るときや立ち上がるときは、膝に負担がかかりやすく、強い痛みが起きることもあります。
つかまったりして、膝にかかる負担を少なくすることが大切です。
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